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2015年6月27日28日 岩手県盛岡市肴町「風のスタジオ」 天体望遠鏡第12回公演 「おばけのはなし」
はい。
先週より今年6月の公演の練習がはじまりました。
今日も練習の予定でしたが、いろいろあっておやすみにします。
残念だけどね…
さて、今年こそは、沿岸に行ってみようと思いました。
他所から見れば被災地に住んでいますが、それでも、アレ以来、被災地域に行ったことがある人、例えば岩手県民でさえ、そんなに多くはないと思うのね、僕の実感としてだけど。
野次馬と思われるのが怖くていかなかった時期や、ただ現実を見るのが怖かった時期、現実を見て何もしない、そんな自分に失望したくない時期、無傷で申し訳ない時期、いろいろあって、そんなどんよりした気持ちが、晴れたわけじゃないけどさ。
もういいか、とかそんな感じでもないけど。
理由や用がなくても、被災地とかじゃなく、東北の沿岸に、ふらっと行きたいな、ってそんな感じ。
地震と津波と放射能以降、物語に要求されるハードルもそれ以前とは、変わったと、よく僕は言ったり書いたりしているけど、それは今でもずっと思っていて、多分今後も変わらないと思います。
勿論、当時の空気と今は違うけど。
で、何だったんだろう、あの時の空気は、と考えていて、今、ようやくふに落ちたのは、失ったものは失ったものでしか、補えないって事。
命には命、お金にはお金、仕事には仕事。
だから、その殆どを、それ以外の僕らには、あたえることが出来ないって無力感。そんな無力感を感じてるけど、実際に失った人の方が、ずっとずっと大変なのにさ、何無力感に浸ってんのオレ、みたいなそんな連鎖。なにより自分じゃなくてよかったって、安全な場所にいる矛盾した所在なさ。
見えて感じる悲劇を前に、これまで自分が作って悦にいってたあの物語が、すっかり吹き飛んでいく。
思想で、イメージで、失ったものを補完出来ないし、その需要もない。
申し訳ないけど、僕があの当時感じていたのは、そんな自分への虚しさが一番でした。
時間は経ったけど、あの時の空気は、忘れられないし、今もそれは消えていなくて。
ま、何回か言っていることの繰り返しをまた書いてしまったんですけど…
とにかく、それを乗り越える物語を、白けられない物語を、作らないとなと、そこは固く思っています。
はい。
2015.02.14 | Comments(0) | 未選択
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